どれだけ注意していても、トレーニング中の怪我は誰にでも起こりうるものです。無理をして続けたり、自己流で処置してしまうと、症状が悪化してしまう可能性も…。そこで今回は、トレーニング中に怪我をしたときの正しい対処法や回復を早めるためのポイントについて解説します。
【1】まずはすぐに中止する!無理は絶対NG
トレーニング中に「ピキッ」と違和感があったり、痛みを感じた場合はすぐに中止しましょう。「これくらいなら大丈夫」と思って続けてしまうと、症状が悪化し長期離脱の原因になります。まずは、体を休めることが第一です。
【2】RICE処置で応急対応を
軽度の捻挫や打撲、筋肉の損傷などが疑われる場合には、RICE処置が効果的です。
- R(Rest):安静
患部をできるだけ動かさず、しっかり休ませましょう。 - I(Ice):冷却
氷などで15〜20分冷やすと、炎症や腫れを抑えることができます。 - C(Compression):圧迫
包帯などで適度に圧迫することで、腫れや内出血の広がりを防ぎます。 - E(Elevation):挙上
患部を心臓より高い位置に上げることで、血流を抑え、腫れを軽減します。
【3】自己判断せず、必要なら病院へ
- 痛みが数日引かない
- 関節が動かない、腫れがひどい
- 歩行や日常動作が困難
このような場合は迷わず整形外科へ。自分では「軽傷」と思っても、靭帯損傷や骨折の可能性もあるため、専門家の判断が重要です。
【4】回復後も、いきなり全力で戻らない
怪我が治ったと思っても、いきなり元通りのメニューを再開すると再発のリスクが高まります。まずはストレッチや軽めの運動からスタートし、徐々に強度を戻していきましょう。焦らず、身体の声を聞きながらトレーニングを進めることが大切です。
【5】再発防止のために見直すポイント
怪我の原因はさまざまですが、次のような点を見直しておくと、再発防止につながります。
- ウォーミングアップが不十分だった
→5〜10分の有酸素運動+動的ストレッチを行う - フォームが崩れていた
→鏡でチェックする or トレーナーに見てもらう - 疲労がたまっていた
→トレーニング日と休息日のバランスを見直す
まとめ
トレーニング中に怪我をしてしまった場合、すぐに中止して、適切に処置することが回復への第一歩です。無理をせず、体を大切にすることが、継続的なトレーニングにつながります。もし痛みや腫れが続くようであれば、早めに専門医に相談するようにしましょう。